火山のところって覚えるの多すぎ!!
それじゃ、テストに出るところをまとめておくから思い出していこう!
というわけで、今回の記事では中学理科で学習する火山についてまとめておくよ。
ここの単元では、いろんなことを覚えないといけないよね。
- 火山の形とマグマの粘り気について
- 火成岩の種類とつくりについて
- 鉱物ってどんな種類があるんだっけ
などなど。
やるべきことをたくさんだけど、1つ1つ確認して理解を深めていきましょう!
火山の形とマグマの粘り気
そもそも…
火山ってなんじゃ?
たしかに…改めて火山とは?って聞かれると困っちゃうね(^^;)
なので、ちょっと詳しく火山というものについて考えてみようか。
地球の内部には、熱によって岩石などがドロドロになったマグマとよばれる物質があります。
ひぃ…めっちゃ熱そうだよ
地球の内部は6000℃あるとも言われていて、それによってドロドロになったマグマは1000℃近くあるものもあるらしい。
想像もできない世界だな…
そして、その高温のマグマが地表に噴き出すことにより、降り積もってできたもの。
それが火山と呼ばれるものです。
へぇーマグマが冷えて固まったものが
積もって山のような形になってるんだね
それでね、マグマにもいろんな種類がありまして、サラサラしているマグマもあれば、ネバネバ~としているものもあります。
だから、マグマの種類によっては火山の形や噴火の仕方なども変わってくるんですね。
マグマの粘り気がサラサラとしているものだと、火山は
このような形になります。
サラサラとしてるのだから、横に広がるように流れていくイメージですね。
有名なところでいえば、ハワイのマウナロア、キラウエア火山などがこの形にあたります。
このような火山では、噴火はおだやかで噴出物である溶岩や火山灰の色は黒っぽくなります。
溶岩がすごい勢いで流れてるね、おそろしい…
次に、マグマの粘り気が中くらいの場合
このような火山の形になります。
日本の富士山がこの形にあたります。
まぁ、みなさんがイメージするようなオーソドックスな山の形ってところでしょうかね。
そして、マグマの粘り気が強い場合
このように、モコモコと上に盛り上がったような火山の形になります。
マグマがネバネバしているので、横に流れていかず上に盛り上がった状態ですね。
北海道にある昭和新山や有珠山などが、この形にあたります。
こちらは噴火がのしかたが激しく、噴出物である溶岩や火山灰は白っぽくなります。
なるほどね!
マグマがサラサラなら横に広がった形
ネバネバなら上に積もった形!
覚えておきたい火山の噴出物一覧
火山灰…直径2㎜以下の粒
火山弾…マグマが空気中で冷えて固まったもの
火山れき…直径2~64㎜の粒
火山ガス…主な成分は水蒸気
溶岩…マグマが地表に流れ出たもの、もしくはそれが固まってできた岩石
火成岩の種類、覚え方
マグマが冷えて固まると、火成岩と呼ばれる岩石になります。
その火成岩の中にも、2つの種類があります。
それが火山岩と深成岩です。
この2つはマグマがどのように冷え固まったのかによって分類されるわけですが、それについて詳しく見ていきましょう。
火山岩のつくりと特徴
火成岩の中でも、マグマが地表近くで急に冷えて固まったものを火山岩といいます。
火山岩の表面を観察してみると、次のような作りになっています。
地表近くで急に固まっちゃったもんだから、大きな結晶になりきれなかったものがあり、まだらな状態になっています。
大きな結晶になっている部分を斑晶(はんしょう)
小さな結晶や結晶になりきれなかった部分のことを石基(せっき)
このような状態のことを斑状組織(はんじょうそしき)といいます。
斑ら(まだら)な状態だから
略して斑状組織!
と、覚えておけばよいね
更に火山岩の中でも
- 流紋岩(りゅうもんがん)
- 安山岩(あんざんがん)
- 玄武岩(げんぶがん)
といったものに分類することができます。
ここはテストに問われやすいところになっているので、しっかりと覚えておきたいですね!
覚え方としては次のように、それぞれの頭文字を取って…
【色】 | 白 ⇔ 黒 | ||
火山岩 | 流紋岩 | 安山岩 | 玄武岩 |
か | り | あ | げ |
か・り・あ・げと覚えるといいですよ!
かりあげ♪
覚えやすくていいね!
深成岩のつくりと特徴
火成岩の中でも、地下の深いところでじっくりと時間をかけて固まったものを深成岩といいます。
深くで成ると書いて深成岩だから
字の通り覚えてもらえればOKだね!
深成岩の表面を観察してみると、次のような作りになっています。
地下深くでゆっくり時間をかけて固まっただけあって、1つ1つの結晶が大きな粒になっていますね。
このような状態を等粒状組織といいます。
大きさの等しい粒がある状態
省略して等粒状組織!
と、覚えておけばよいね
更に、深成岩の中でも
- 花こう岩(かこうがん)
- 閃緑岩(せんりょくがん)
- 斑れい岩(はんれいがん)
といったものに分類することができます。
覚え方としては次のように、それぞれの頭文字を取って…
【色】 | 白 ⇔ 黒 | ||
深成岩 | 花こう岩 | 閃緑岩 | 斑れい岩 |
し | か | せ | はん |
し・か・せ・はん と覚えるといいですよ!
しかせはん…
意味は分かんないけど、リズム感はいいですね
火山岩、深成岩【まとめ】
それじゃ、火山岩と深成岩の特徴をまとめておこう!
火山岩は地表近くで急に冷えて固まってできた。
だから、大きな結晶(斑晶)もあれば、結晶になれなかった(石基)もあり、まだらな状態になっている。
これを斑状組織といいました。
「か・り・あ・げ」を使って覚えてもらいましたが、火山岩には流紋岩、安山岩、玄武岩という種類がありましたね。
深成岩は字のごとく、地下深くでゆっくりと固まってできた。
だから、しっかりとした結晶ができあがり粒の大きさが等しい状態になっている。
これを等粒状組織といいました。
こちらは「し・か・せ・はん」で覚えてもらいましたが、花こう岩、閃緑岩、斑れい岩という種類がありましたね。
OK、OK!
だいたい覚えれたかな♪
それじゃ、確認のため問題をやってみよう!
花こう岩のような岩石のつくりを何というか。
花こう岩は…
「しかせはん」の「か」だから
深成岩だよね!
そうそう!
まずは火山岩、深成岩のどちらなのかを考えたいね
深成岩は、深くで成っているから…
結晶がしっかりとできあがっているはず。
ということは粒の大きさは等しいはずだから…
等粒状組織だ!!
正解!
いい連想だったね
と、まぁこんな感じでそれぞれの知識をしっかりと結び付けて覚えてもらえれば、どんな質問をされても対応できるようになるはずだよ!
鉱物の種類
火山岩や深成岩をつくっている粒のなかでも、結晶になったものを鉱物といいます。
鉱物には、白っぽい色の無色鉱物と色がついている有色鉱物というものがあります。
無色鉱物 | セキエイ | 透明、不規則に割れる |
チョウ石 | 白、決まった方向に割れる | |
有色鉱物 | クロウンモ | 黒、うすくはがれる |
カクセン石 | 暗褐色、長い柱状 | |
キ石 | 緑、黒、短い柱状 | |
カンラン石 | 薄緑、ガラス状 |
鉱物には、このような種類があります。
「かりあげ」「しかせんはん」のところで覚えてもらいましたが、流紋岩や花こう岩のように白っぽい岩石には、セキエイやチョウ石といった無色鉱物が多く含まれています。
反対に、玄武岩や斑れい岩のように黒っぽい岩石には有色鉱物が含まれている割合が高くなっています。
へぇ~
ここでもさっきの語呂合わせが役に立つんだね!
中学理科 火山【まとめ】
お疲れ様でした!
中学理科で学習する火山の単元について、ザっとまとめてみましたがいかがだったでしょうか。
火山の知識は、いかに関連付けて覚えれるかが大事です。1つ1つの知識を単独で頭に入れていては、なかなか問題に対応することができません。
語呂合わせなどを駆使しながら、火山岩や深成岩の特徴などをしっかりと覚えておきましょう(^^)
覚えておきたい火山の噴出物一覧
火山灰…直径2㎜以下の粒
火山弾…マグマが空気中で冷えて固まったもの
火山れき…直径2~64㎜の粒
火山ガス…主な成分は水蒸気
溶岩…マグマが地表に流れ出たもの、もしくはそれが固まってできた岩石
~火山岩~
地表近くで急に冷えて固まった岩石。
斑状組織をもつ。
「か・り・あ・げ」
【色】 | 白 ⇔ 黒 | ||
火山岩 | 流紋岩 | 安山岩 | 玄武岩 |
か | り | あ | げ |
~深成岩~
地下深くでゆっくりと冷えて固まった岩石。
等粒状組織をもつ。
【色】 | 白 ⇔ 黒 | ||
深成岩 | 花こう岩 | 閃緑岩 | 斑れい岩 |
し | か | せ | はん |
無色鉱物 | セキエイ | 透明、不規則に割れる |
チョウ石 | 白、決まった方向に割れる | |
有色鉱物 | クロウンモ | 黒、うすくはがれる |
カクセン石 | 暗褐色、長い柱状 | |
キ石 | 緑、黒、短い柱状 | |
カンラン石 | 薄緑、ガラス状 |