中1の理科で習った気体の性質ってやつ…
あれが全然覚えられなくて…
たしかにね…いろいろと覚えることがあってややこしいよね
よし!気体の性質について振り返ってみようか!
というわけで、今回の記事では気体の性質、集め方について学習していきます。
ここの単元は、THE・理科!という感じで難しい言葉も出てきます。
だけど、テストや入試には頻出の単元となりますので、しっかりと覚えておきたいところです。
この記事を通して、それぞれの気体についてまとめておきますので、理解を深めていってもらえたらと思います(^^)
気体の性質
中学の理科で扱う主な気体は次の通りです。
- 酸素(\(O_2\))
- 二酸化炭素(\(CO_2\))
- 水素(\(H_2\))
- アンモニア(\(NH_3\))
どうやって気体を作るのか?
その気体をどうやって集めたらいいのか?
また、気体の性質を調べる方法とは?
この辺りのことを問題では問われるようになるので合わせて覚えていきましょう。
酸素の作り方、集め方、性質
作り方 | 二酸化マンガンにオキシドール(うすい過酸化水素水)を加える |
---|---|
におい | なし |
水に溶けるか | とけにくい |
空気より重いか | 空気より重い |
集め方 | 水上置換法 |
特徴 | 物質を燃やすはたらきがある
線香の火を近づけると線香の火が激しく燃える |
酸素は二酸化マンガンとオキシドール(うすい過酸化水素水)を加えることで作ることができます。
これがまぁ、覚えにくい!
二酸化マンガンなんて普段の生活で発するような言葉ではないですからね、頭に記憶させるのが難しいです…
ここは気合を入れて、何度も書いて、何度も声に出して覚えてください!
こ、根性が大切だね
さらに、酸素は水に溶けにくいという特徴があるので水上置換法を使って集めていきます。
酸素の集め方についても、よく問われるので覚えておきましょう。
また、酸素は物質を燃やす働きを持っています。
線香の火を近づけると激しく燃えるようになります。
問題の中で、線香の火を…という一文があれば酸素について言っているんだろうなって連想してもらえるといいです。
二酸化炭素の作り方、集め方、性質
作り方 | 石灰石や貝がらにうすい塩酸を加える |
---|---|
におい | なし |
水に溶けるか | 少しとける |
空気より重いか | 空気より重い |
集め方 | 水上置換法、下方置換 |
特徴 | 石灰水を白くにごらせる |
石灰石や貝がらにうすい塩酸を加えることで二酸化炭素を作ることができます。
また、二酸化炭素は石灰水を白くにごらせるという特徴があります。
石灰石に石灰水…
石灰という言葉がでてくれば、二酸化炭素を思い出すようにすればいいね★
また、二酸化炭素は水に少しとけてしまうということから、空気より重たいという性質を利用して下方置換法で集めることができます。
だけど、少ししか水にとけないから水上置換法で集めてもOKです。
どちらの集め方を利用して問題が出題されるかは分かりませんので、両方のやり方があるのだということで頭に入れておいてください。
水素の作り方、集め方、性質
作り方 | 金属にうすい塩酸を加える |
---|---|
におい | なし |
水に溶けるか | とけにくい |
空気より重いか | 物質の中で最も軽い |
集め方 | 水上置換 |
特徴 | 空気中で燃えて水になる
マッチの火を近づけると、ポンと音をたてて燃え、水ができる |
金属にうすい塩酸を加えることで水素をつくることができます。
金属というのは、アルミニウム、亜鉛、鉄、マグネシウムなど、いろんな種類があります。
問題で出題される場合には、金属という言葉ではなくアルミニウム、亜鉛…といった具体的な金属の種類として出てくるでしょう。
また、水素は水にとけにくいことから水上置換法で集めます。
水素は水上置換
水つながりで覚えておけば忘れないね★
また、水素は空気中で燃えて水ができるという性質があります。
そのため、マッチの火を近づけるとポンと音をたてて燃え、水ができます。
問題文の中にマッチの火が…という記述があれば水素かな?と連想していきましょう。
アンモニアの作り方、集め方、性質
作り方 | 塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱 |
---|---|
におい | 鼻をさすような強いにおい(刺激臭) |
水に溶けるか | とけやすい |
空気より重いか | 空気より軽い |
集め方 | 上方置換法 |
特徴 | 水にとけてアルカリ性を示す
赤色リトマス紙が青色になる フェノールフタレイン溶液を赤色に変える |
塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱することによってアンモニアを作ることができます。
これまた、覚えるのがややこしい…気合で覚えましょう!
また、アンモニアは水にとけやすいという性質から水上置換で集めることができません。
そこで、アンモニアが空気よりも軽いという性質を利用して上方置換法で集めていきます。
においがキツイから気をつけてね
アンモニアは鼻をさすような強いにおいがあります。
においは直接かぐのではなく、手であおぐようにしてかいでくださいね。
そして、アンモニアに関しては水にとけやすくアルカリ性を示すという性質からアンモニアの噴水実験というものが取り上げられることがあります。
気体の性質【まとめ】
作り方 | 二酸化マンガンにオキシドール(うすい過酸化水素水)を加える |
---|---|
におい | なし |
水に溶けるか | とけにくい |
空気より重いか | 空気より重い |
集め方 | 水上置換法 |
特徴 | 物質を燃やすはたらきがある
線香の火を近づけると線香の火が激しく燃える |
作り方 | 石灰石や貝がらにうすい塩酸を加える |
---|---|
におい | なし |
水に溶けるか | 少しとける |
空気より重いか | 空気より重い |
集め方 | 水上置換法、下方置換 |
特徴 | 石灰水を白くにごらせる |
作り方 | 金属にうすい塩酸を加える |
---|---|
におい | なし |
水に溶けるか | とけにくい |
空気より重いか | 物質の中で最も軽い |
集め方 | 水上置換 |
特徴 | 空気中で燃えて水になる
マッチの火を近づけると、ポンと音をたてて燃え、水ができる |
作り方 | 塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱 |
---|---|
におい | 鼻をさすような強いにおい(刺激臭) |
水に溶けるか | とけやすい |
空気より重いか | 空気より軽い |
集め方 | 上方置換法 |
特徴 | 水にとけてアルカリ性を示す
赤色リトマス紙が青色になる フェノールフタレイン溶液を赤色に変える |
覚えることは多いけど
それぞれの特徴を関連づけておけば手間が省けるね!